2012年11月14日

千歳ヲチコチ(2)

千歳ヲチコチ 2巻 (ZERO-SUMコミックス) [コミック] / D・キッサン (著); 一迅社 (刊)

うっかり買い忘れていた千歳ヲチコチ(2)やっと買いましたー。
基本的には平安時代モノなのですが
ちょこちょこ現代ネタも仕込む「なんちゃって平安」といった感じのこの漫画。
そういうの、嫌いじゃないぜ…!
古くはざ・ちぇんじ、なんて素敵にジャパネスクのような、親しみやすい平安時代漫画です。

主人公はこの時代のお姫様と比べると、少し風変わりな中流貴族の姫である「チコ」。
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ひょんなきっかけで知り合った(?)「秋風の君」なる人物との邂逅を密かに期待しています。
散ってしまったチコの文を偶然拾った秋風の君…。
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当人の「秋風の君」こと「享」はその一風変わったセンスの文に心惹かれ
男性であることを偽って返歌を返すわけですが、
その「ちょっと風変わりな文」をそう思い出すわけでもなく青春を謳歌しています。
一方チコの方はというと、秋風の君を相当気になっている様子。
男性と違って、家に引きこもらざるを得ない平安時代の貴族の姫ですから
狭い世界の中で、この出会いは運命的に感じられるのも道理でしょうなぁ。
その上、普通の姫ではない姫の文を気に入ってくれた相手なら尚更です。
本来なら接点のない二人…新嘗祭がきっかけとなってチコと享の運命は回りだす…!
という一見ドラマチックな展開でいてアッサリな描写でしたが、これから話が動き出す感じのこの二巻。

風変わりな姫というと、やはりなんて素敵にジャパネスクの瑠璃姫を連想してしまうのですが
チコはあそこまで破天荒ではなく、おっとりしていて素直だけど行動が唐突な感じでしょうか。
違う意味で何をしでかすかわからないという感じ。
そういうわけで友達なりちゃんの手引きで新嘗祭に潜り込んだチコ、風変わり姫らしく
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五節の舞姫が扇を忘れてしまうというトラブルを、思いっきり走って解消に導きます。
姫なら膝でにじり寄って移動するというのが当たり前という時代…。
その走りが周りの人々の度肝を抜き、新嘗祭の後も宮中で噂のまとになってしまうのでした。
瑠璃姫だと宮中イベントの、しかも大勢の前でこれだけ走り回ったことはないのかも?

この大活躍のあと、酔っ払った享と少しだけ絡みがあるわけですが
そこはお約束でお互い気付かない、といった具合です。
まぁ文のやり取りすら一回のみの間柄だしね。

この漫画、恋愛ものなのか平安時代的日常を描くものなのか、どっちだろ?と思ってたのですが
まったり平安コメディライフ+ちょこっとラブもあるかもよ!な漫画なのですね。
一巻で女房である長山が「女主人の屋敷と思って侮っている」云々言ってましたが
主人公であるチコの両親の影がチラとも見えず(かろうじて「父親」の文字だけ)
チコ本人が屋敷を取り仕切ってるのか、もしくはチコの母親が?という疑問が。
その辺のナゾも今後明かされていくのでしょうか。
(あ、でもこの漫画のユルさ的にエロゲ主人公の両親がいつも海外出張と似た理由なのかも?)

で、基本的にほんわかコメディなので、恋愛描写にはあえて期待はしていないのですが
(ちょっとしたギャグがいい味なのでね)
多少ラブな展開もありえる…のかな?
って今のところラブ展開といっても、享の両親関係くらいしかないですが(笑)
でもその両親…というかお父さんの方がですね、もう
ウザくてキモくてたまらん!わけですよ!
奥さんと息子ラブすぎで暑っ苦しい愛の注ぎ方がたまらんのですよ!
二巻はそのウザさが減っていたので、とても残念でした。
そういう意味での見所はここらへんくらい?
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次巻はもっとパワーアップしたウザさ、見せていただきたいです!
posted by ハナ at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 少女漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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