こういう密閉空間疑心暗鬼+ほんのりラブ、好きなんだ〜。
きら、といえば私の中で「まっすぐにいこう」のほんわかコメディなイメージが強いんですけど
この作品は少しミステリー風味も入っていてギスギスドロドロしていて、そこが面白いです。
もう七巻なんだなー…謎も明らかになってきたのでそろそろクライマックスな感じ。
僕らはみんな死んでいる♪はこんな内容です。
ある日、女子高生である主人公、凛が見覚えのない場所で目を覚ました。
人を探し歩き回るうち、男性5人、女性3人、計8人の
面識のない年代もバラバラな他人同士が集められた事がわかる。
マジシャンアシスタント、元モデルの外国人、女子高生
サラリーマン、バーテンダー、フリーター、翻訳家、そして人気俳優。
誘拐を疑っていたが、そこに「神」を名乗る者が現れ、ある事実を告げる。
「ここ(天国)に集められたユー達はすでに死んでいる」と――
立場も年齢も国籍すら違う(一人だけだけど)彼らの共通点は「同じ日に死亡した」事。
生き返るためは「ラブゲーム」…集められた8人の中で恋愛成立する事が勝つ条件だという。
様々な思惑が入り乱れる中、ラブゲームが始まった。
…というのが導入部です。
主人公はクールな女子高生の凛だと思ってるんですけど、最近は俳優のユアンも出張ってきてますね。
というか彼はキーになる人物だからダブル主人公的な?
この7巻で謎がかなり解明されてきましたね。
凛のアレが確定した(序盤でかなり描写されてたけどミスリードかと…)とか、
神様の中の人とか、ユアンの謎などなど。
このメンバーは何だかんだバックボーンの白い人が多いから、ユアンだけ妙に…っていう感じ。
7巻の見所は天国での修学旅行と真のピックアップ、ユアンの色々ってところでしょうか。
修学旅行のターンでは何かと影の薄い真にようやくスポットライトが当たってよかったです。
この生活が始まった当初は外国人のアリエルとコミュニケーションが取れたのは真だけでした。
そこで自分の存在意義を確立します。
「自分こそが彼女を理解し支えている」と。
しかし神様は彼女にあった言葉の壁を無くし、美しかった頃の彼女を復活させてしまいます。
どんどん離れていくアリエルと薄れていく自分の存在価値。
大人しく主張もあまりしない真に旅行中甘い言葉で付け入る神様…。
ジャマ者は消しちゃえ!と妙な卵の中に男性陣を閉じ込めることを提案します。
それにうっかり振り向いてしまう彼でしたがメンバー総出で回避。
これによりラブゲーム、シーズン3組の結託が強まった…かな。
それにしても神様の正体ってアレですよね、ユアンの双子の兄弟ですよね。
彼は何故天国にいてそういう力を持ったのか、神様になったのか、何が目的なのか…。
目的はユアンを生き返らせること?
生きながら苦しみを味わわせるため?
それだけ、じゃなさそうなんですけどね。
最終的な目的もですが、それに至ったまでの経過とか知りたいなぁ。
その彼を殺し、「ユアン」に成り代わったのが「シオン」…いまのユアンって解釈でいいのかな。
何で殺したのか、その後どうやって警察の捜査を掻いくぐったのか(モロ他殺っぽいし)この辺も
ちゃんと描写されると思うので期待。
それにしても女性陣だと静江扱いの悪さが何か切ないです(笑)
男性陣ならとりあえず真の影が薄かったですけど、今回少し目立ったからいいとして。
静江が泥ばかりかぶるのは何故なのかなぁ。
彼女の存在が物語を面白くさせてる…ならいいんだけど、かわいそうな上に報われなさそうだしなぁ。
この辺はどういう意図があっての展開なのか、説明があると個人的にはいいなと思います。
だって静江がかわいそうなんだもん。
(彼女なら同情なんてされたくない!っていいそうだ)
神様的にはユアン推しなので、ユアンが今のところ凛に傾いてるところを知り
強引にくっつけようとしてましたが、ユアン的には
凛の気持ちや何かを知っているので無理だと思ってるのかな。
でも神様がユアンに化けて接近した時、凛はそんなに嫌がってなかったっぽいな。
うーん…もしかしてバイなのかな?
そんな事を知らないユアン、手っ取り早く茜にロックオン!な感じで
7巻は終わりましたがまぁそれも無理っぽいですね。
だってラブゲームはお互いが好き合ってないと成立しないゲームだから。
片想いや、初期の恋レベル、増して偽りの愛じゃ看破されてしまうから。
…でもこの神様がユアン推しならどうなんだろ?
それにしてもこの漫画の終わり方が気になります。
現代劇でありながら特殊な舞台設定なので、どう決着をつけるのか。
何だか水城せとなの「放課後保健室」的な終わり方になりそうかなぁとか思いました。
あれも当時は納得いったようないかないような、複雑な気持ちで最終巻を読みましたが…。
とりあえず続きが気になりつつ次巻を待ちます!
今回可愛かった二人。
この二人が勝者でもいいと思ってしまうなぁ。