千歳ヲチコチ(2)の感想はコチラ
個人的に少し前に二巻を読んだばかり(買うのを失念)なので、早めに読めたなぁという感じの三巻。
私のイチオシ、享のパパンが表紙です!
「千歳ヲチコチ」で検索してこんな辺境ブログに辿り着く方がチラホラいらっしゃって
大した事書いてなくてサーセン☆(享のパパ風)てな具合なのですが!
とりあえずこの三巻はお話がグーっと動き始めた感じですね。
この漫画、基本的に平安時代のアレやコレを踏襲した上で、現代的な考え方やセリフ運びで進みつつ
私の好きなパロディが散りばめられているのがポイント高し!なのです。
この間買った「平安女子部!」も平安時代が舞台なのですが、これはなんちゃって平安っていうか
なんていうか、うーんこれどうなん?という微妙な感じでして。
千歳ヲチコチは基本的な事を抑えつつ+αな匙加減が絶妙なんだなーって感じます。
とかいいつつ私も好きな割に平安時代には詳しくないのですが…。
三巻の一話目からサイレント漫画とか、これ掴み的に二話目と逆でも良かったじゃん(笑)
と思ってしまった単行本派の私ですが、相変わらず小ネタが冴えてます。
特に享の母、ムッコさんの回のターミネーターネタにはニヤニヤが止まりませんでした。
ムッコさんは享パパの正妻で、他の妻たち(姉妹丼もあり)(享パパン…)と仲良しなのが
有り得ねー!のですがこの漫画ならアリでむしろもっと描いて欲しいくらいのノリの良さ。
実際こういう仲の良い間柄ってあったのかな?
あさきゆめみしでも当初はそうでなくても、後にそこそこ仲良さげな感じになった女人もいましたが。
でもやっぱり心中は複雑なんでしょうねぇ。
それと、なりちゃんと長山さんのひいな人形回がネタ的に大変良かったです。
本当にこうやってストーリー仕立てにして遊んでいたかどうかはともかく(笑)楽しそうで何より!
主軸のストーリー的には享が見た天女の夢を、陰陽師の大江さんに夢解きしてもらった事で動き始めます。
享が前巻の新嘗祭で酔った時に入手した文と、あの時風に運ばれ偶然手にし、気まぐれで
返歌をした文の差出人が同一人物なのでは――と気付き始めた矢先にまた事件勃発!
…という何ともじれったい状況で次巻へ。
この漫画に悪人とか悪役って似合わない気がするので、大それた事件じゃないといいなぁ。
事件の話をしている享パパはさすがに公卿って感じで有能な顔を見せていましたね。
(その後息子ラブ面を見せ付けるお約束)
そして享が手紙の主に気付き始め、これはようやくラブ展開クルー?という期待感が。
平安時代は噂や文のやり取りだけで妄想→恋しちゃうから末摘花と対面した源氏の君のように
現実とのギャップに驚く展開が多数あったんでしょうね。
チコと享が出会う時が楽しみです…って会う、よねぇ?
ですがほのぼの平安ライフ+ちょこっとラブもあるかも漫画なのでラブ描写が薄くても全然OKですが。
(ラブは享の両親絡み+サリー+実興あたりで十分な気もするw)(あれ、これラブなの…?)
それにしても享のパパン…今回はウザさが光ってました…!良かった!
おとうさんスイッチ、ウザ可愛かった!
巻末漫画でも存在感が際立ってた!